考え方

与件整理

まずは、現店舗の店舗調査や立地環境の調査を行います。
現店舗の来店客の客層や客数、バックヤードなどのスタッフエリアの現状、今後の店舗の方針なども細かくヒアリングしていきます。
その次にコンセプトづくりです。
コンセプトを考えるときの大前提に「スタッフのモチベーション向上」があります。スタッフが『この空間で良いサービスをしよう』と思ってくれるような空間づくりが重要です。スタッフのモチベーションが上がれば、自然とサービスは良くなり、業績は向上します。これにプラスして、その店舗にあったテーマを取り入れることが大切です。

ベースプラン

ヒアリング調査から、問題点を解決できるようにゾーン分けを考えていきます。
また、それが考えたコンセプトに合っているかなどの様々な検証をしていきます。テナントの候補がいくつかある場合などは、どのテナントが今回の計画に合っているかの検証もこの段階で行います。

プランニング

ゾーニングを基に什器を配置していきます。
この時に大切なことは、建築のモジュールに合わせてグリッドを引き、そのグリッドに合わせてエリアを分け、什器を配置することです。そうすることで建築との取り合いに無理が生じることが少なく、余計なコストがかからない上に、建築と什器に一体感が生まれ美しい空間を作ることができます。
さらに、什器は1㎜単位でモジュールを設定することができるシステム什器なので、空間に合った寸法の設定が可能です。プランニングは全て3D(立体)図形で行っているため高さ方向の検証も同時に行っています。最初の段階から、人の動きだけでなく「人の目線」も考え空間全体のイメージが把握でき、社内・社外の打ち合わせもスピーディーに進めることができます。

設計

新しくシステム什器をつくる時は、意匠だけでなく機能性・材料・製作のことを考えながらデザインしていきます。最初の段階で、このことを考慮していないと、コストが思った以上に高くなってしまったり、使い勝手がよくなかったり、良い什器は生まれません。そして、必ずモックアップ(試作)をつくり、検証を重ねます。